2012-01-01から1年間の記事一覧

バンクーバーについて

この夏、カナダのバンクーバーにしばらく滞在していた。 色々と感じることがあったので忘れないうちに書いておこうと思う。 バンクーバーはカナダの西海岸側のアメリカとの国境のすぐ近くに位置しており、気候や環境、文化などもアメリカの西海岸側と似てい…

"Steve Jobs" by Walter Isaacson

しばらく前に買ってちょろちょろ読んでいたSteve Jobsの伝記を読み終えた。別に衝撃の事実が書いてある訳ではなく、聞いたことがある出来事が色々と書いてある感じなので正直そんなに面白くはない。茂木健一郎さんがTwitter上でSteve Jobsの伝記を理由にWalt…

小室直樹 「ソビエト帝国の崩壊」

1980年に書かれた古い本だが小室直樹の貴重な著書ということでプレミアのついた値段を払って購入した。 物心がついた頃には資本主義がほぼ支配する世の中になっており社会主義の国家に対するリアリティはあまりなかったので、社会主義国家における特権階級や…

"Small Pieces Loosely Joined: A Unified Theory Of The Web" by David Weinberger

Joi ItoさんがStanfordでの講演などでwonderfulと言って絶賛していたので読んでみた。 ちょっと古い本なので今の感覚で読むとやや時差を感じるせいもあって一読しただけではwondrfulとは思わなかったが、何となく良い本なのかなという気はした。どうやらこれ…

Amazon アソシエイト・プログラムを始めた件

ひょんな思いつきからAmazon アソシエイト・プログラムを始めた。所謂アフィリエイトというやつである。かれこれ5年ほど不定期に気ままなことを書いてきたのに何を今さらという気もするのだが、何となくそんな気になったのである。というわけで過去のリンク…

川端幹人 「タブーの正体!」

少し前に読み終わった本だが、どのような感想を書くべきか色々と考えていて、もう一度読み返すなどしていたら遅くなってしまった。 本書ではメディアにおけるタブーがどのような仕組みでできるのかを暴力・権力・経済それぞれの恐怖という観点から描いている…

苫米地英人 「電通 洗脳広告代理店」

発売されて間もなくアマゾンで注文したものの、どういう訳か届くまでにかなり時間がかかったりで読むのが少し遅くなってしまったが、やっと手元に届き賺さず読んだ。電通については少し前に週間金曜日取材班による「電通の正体―マスコミ最大のタブー」を読ん…

苫米地英人, フィデル・カストロ・ディアスバラールト 「もう一歩先の世界へ 脱資本主義の革命が始まった」

本屋でたまたま見つけ、著者の名前に惹かれて小一時間ほど立ち読みしていたら全部読んでしまった。フィデル・カストロと聞いてキューバの革命家本人かと思ったが, フィデル・カストロ・ディアスバラールトはフィデル・アレハンドロ・カストロ・ルスの長男ら…

「アメリカに行ってエンジニアリングを学びたい中学生」を見て感じること

Twitter上で@cloooote君という中学生が暴れているのを見かけた。どうやらアメリカでエンジニアリングお学びたいらしい。日本にいるとシリコンバレーぐらいしかうまく回っているシステムがないように見えるせいか、最近のNHKを含めた日本のメディアにはシリコ…

田中周紀 「国税記者  実録マルサの世界」

第七章に書かれてるクレディスイスの八田さんのtweetを見て衝動買いしてみた。日本の中枢権力である国税には以前から興味を持っていたが、日本社会の秩序がどのように保たれているのかを知ることができる良書だと思う。ただ気になるのは基本的な姿勢がかなり…

週刊金曜日取材班 「電通の正体」

ちょっと古い本だが電通の実態について赤裸々に書いている数少ない本ということで読んでみた。広告代理店がマスコミを牛耳っているというのはよく聞く話だが実態についてはあまり良く知らなかった。週刊金曜日取材班の著作なので週刊誌的な書き方が多く考察…

猪瀬直樹 「昭和16年夏の敗戦」

日米開戦前に若手エリートを結集して創設された総力戦研究所の話。日本とアメリカの国力を分析し国家の意思決定に必要となる研究を行うために招集され、平均年齢33歳の模擬内閣を組織し開戦についての検討を行った。昭和16年の夏に模擬内閣が出した結論…

猪瀬直樹 「空気と戦争」

今のうちにもう一度歴史を勉強しておかければと思い猪瀬さんの著書を数冊買い集めて読み始めた一冊目。 まず、「はじめに」にいくつか気になることが書かれていた。 戦前から始まっていたアメリカナイゼーション 好景気をもたらす戦争を歓迎する国民 靖国神…

東浩紀 「一般意思2.0」

あずまんが最近出版した本ということで年末年始に読んでみた。 本書の内容を非常に雑に言うと、うまくいってる情報技術を使って空気を可視化してうまくいってない政治・行政システムに活用しようという話で、ぱらぱらとネット上の書評を見ると政治・行政シス…