2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

田中周紀 「国税記者  実録マルサの世界」

第七章に書かれてるクレディスイスの八田さんのtweetを見て衝動買いしてみた。日本の中枢権力である国税には以前から興味を持っていたが、日本社会の秩序がどのように保たれているのかを知ることができる良書だと思う。ただ気になるのは基本的な姿勢がかなり…

週刊金曜日取材班 「電通の正体」

ちょっと古い本だが電通の実態について赤裸々に書いている数少ない本ということで読んでみた。広告代理店がマスコミを牛耳っているというのはよく聞く話だが実態についてはあまり良く知らなかった。週刊金曜日取材班の著作なので週刊誌的な書き方が多く考察…

猪瀬直樹 「昭和16年夏の敗戦」

日米開戦前に若手エリートを結集して創設された総力戦研究所の話。日本とアメリカの国力を分析し国家の意思決定に必要となる研究を行うために招集され、平均年齢33歳の模擬内閣を組織し開戦についての検討を行った。昭和16年の夏に模擬内閣が出した結論…

猪瀬直樹 「空気と戦争」

今のうちにもう一度歴史を勉強しておかければと思い猪瀬さんの著書を数冊買い集めて読み始めた一冊目。 まず、「はじめに」にいくつか気になることが書かれていた。 戦前から始まっていたアメリカナイゼーション 好景気をもたらす戦争を歓迎する国民 靖国神…

東浩紀 「一般意思2.0」

あずまんが最近出版した本ということで年末年始に読んでみた。 本書の内容を非常に雑に言うと、うまくいってる情報技術を使って空気を可視化してうまくいってない政治・行政システムに活用しようという話で、ぱらぱらとネット上の書評を見ると政治・行政シス…