神保哲生, 宮台真司, 小出裕章, 河野太郎, 飯田哲也, 片田敏孝, 立石雅昭「地震と原発 今からの危機」




3.11以降にビデオニュースで特集してきたものを編集し加筆した本。ビデオニュースは毎週見ているので内容的には一度見て理解したものだが、とりあえず買ってみた。基本的にはプロローグとエピローグだけ立ち読みすれば良かった気もするが、内容的には良質なので改めて読み返してみても良かったかなと思った。というか、加筆されたプロローグ及びエピローグ部分だけでもかなり良質な内容が含まれているので、そこだけでも読む価値は高いと思う。


3.11以降、これまで明らかになっていなかった原発や日本のエネルギー政策に関する事実はネットメディアを中心にかなり議論されてきているが、日本社会の根本に起因する問題というところまではまだ語り尽くされていないと思うので、本書の内容はもっと広く知られるべき内容を多く含んでいるように思う。キーワードは「システムへの依存」から「共同体自治」へということなのかなと思う。もう少し広くいえば、「任せる社会」から「引き受ける社会」へということかな。


宮台さんと飯田さんの共著も買ったので読み始めよう。