丸山茂徳著 「「地球温暖化」論に騙されるな!」




基本的な主張は以前読んだ著書と一貫している。
気候変動の要素について本書のエピローグによくサマライズされているので書いておこう。

  1. 太陽の活動度

黒点数の過去の推移パターンと2000年頃から黒点が減少しているという観測データから2035年頃まで太陽の活動は低下すると予測される。

  1. 地球磁場と宇宙線

杉の年輪から取り出された炭素同位体14Cという元素の観測データと過去の推移から、現在、宇宙線の量は過去100年の減少の底に来ており、次第に増加すると予測される。また、地球磁場は過去100年間減少しており、さらに過去50年間は急激に減少している。この地球磁場の減少により、2035年頃までに宇宙線の照射量は15%増加すると予測される。

  1. 火山の噴火

もし成層圏に火山灰が届くような噴出力の強い火山が起これば気温を下げる大きな要因となる。

  1. 地球の軌道

地球上の大陸は北半球に偏っているため、地軸の傾きによって太陽エネルギーが南半球よりも北半球により多く届く周期には気温の上昇に繋がり、逆の場合は下降に繋がる。軌道の計算によると今後南半球により多くの太陽エネルギーが届く周期に入ると予測されるため、これも気温を下げる要因になると予測される。

  1. 温暖化ガス

現在人間が排出する二酸化炭素量は毎年およそ1.1〜1.4ppm程度増えており、効果は微小だが温暖化の要因となる。


要するに、やっぱり寒冷化しそうですよということ。
昨年末に発覚したニュース:Climate Emails Stoke Debateも気になる。