広瀬隆著「石油戦争」






本書は石油の歴史を権力者の人脈という観点から詳細に説明している貴重な書籍だと感じた。
現代に世界で起こっている紛争の根本的な原因を石油利権の人脈から説明している。
あちこちに聞いたことがある英米の権力者のファミリーネームが登場していたのが印象的だったが、その繋がりは正直まだ明確には理解できていない。


正直、詳細すぎて一読しただけでは明快に理解できたという印象ではないので、機会を見て世の中の事象と照らし合わせながら再読したいと思う。本書の姉妹編の世界金融戦争も手元にあるのでいずれ読もうと思っている。


感じたのは、アメリカという国家のモデルは石油を輸入し軍事兵器を売るというビジネスモデルで成り立っているということ。世界金融戦争も読めばそこに金融がどう関わっているのかが分かるかと思っている。