昨日あったこと


昨日近くのショッピングセンターに映画を見に行ったのだが、面白いことがあった。見た映画はEagle Eyeで、これもとても面白かったのだが(大型IMAXで見たから大迫力)、映画が始まる前の時間つぶしで行ったアートギャラリーでも面白いことがあった。


飾ってある絵をプラプラ眺めながら前日あったこと(これも相当面白かった。正直、今から書くことよりも面白かった。まぁ、書かないけど(笑)。)について考えていたときのこと。


まぁ、飾ってある絵はどれも綺麗で眺めていて楽しいのだが、何かどれもインパクトがない印象だった(偉そうなことを言ってるが、アートについては全くといっても良いほど何の知識も無い(笑))。


プラプラ眺めていると、女性の店員(割と若いがその店の雇われオーナーっぽい感じ)が

Do you have any questions?


とか話しかけてくる。考え事をしていたのでウゼぇなぁと思いながらも、あちらも商売でやっていて、そうやってその客が買いそうか伺っているのはわかるので(基本的には服屋さんと同じ)、


Ah, I'm just looking around, and thinking about something. If you can explain, that'll be great, but you know, I'm good.


とか言っておいた。


しばらくそのままプラプラしていると、とあるカップル(結婚してるかは不明だが、してる確率の方が7:3で高いかな。)が現れて、男の方(割と金を持っていそうな感じ)が

Hey sweety, look at this!!


とか言って、その"sweety"とやらをオレが見てる絵のところに呼んできた。


やったきた"sweety"は、まぁ割と若くて(20代後半〜30代前半)ブロンドで容姿にも割と恵まれた女性なのだが、

Wah, That's beautiful!! Look at this tree!!


とか言っている。この女性が本当に残念なセンスの持ち主なのか、ただ男に合わせているのかは不明。勝手な想像では3:7ぐらいかなぁ、と思う。


そして、先ほどの女性店員を呼んで来て「これが気になってるんだけど」、みたいな話を始めた。すると、その女性店員は、すかさずその絵がいかにすばらしいかを説明し始めて、「さらに、今なら20%offにできちゃいますよ。」とか言っている。(ちなみに飾ってある絵は大体$2000〜$15000ぐらい。)そしたらもう結果は見えたも同然で、"sweaty"は、「じゃぁ、これにするわん♡」と(店員とダーリンの両方に)言い始めた。


そこでもう一つ面白かったのは、彼らが近くで見ていたオレに向かって、

Were you looking at this?


とその絵を指して聞いてきたのだ。
オレはすかさず、

No, never mind. It's very good, worth buying.


と言ってやった。(笑)


Yeah, I'm sorry.


とか言って、二人は(おそらく、というかほぼ間違いなく”ダーリンの方が”会計を済ませるために)、お会計に向かって行った。


そしてお目当ての品を手に入れた二人は幸せそうに帰って行きました。


めでたしめでたし。(笑)


その後しばらく時間が経った後に二人に起こるであろうことは大体想像できるが、めんどくさいから書くのはやめて、その後あったもっと面白いことを書くことにしよう。



ということで、続けよう。


その後もオレはしばらくギャラリーに残って、何で飾ってある絵はどれも綺麗なのにインパクトが無いというかアピールしてこないんだろうと考えていた。(さっきの女性店員が、さっきのカップルにみごとに売りつけた絵と全く同じ物を奥から出してきて、オレの隣で新たに飾る作業を騒がしくしていたのでややウザかったのだが。)


しばらく飾ってある絵を眺めていると、ふと、あることに気づいた。


その壁に飾ってある絵はどれも、太陽の光がどこからかかすかに照らしているのに、その太陽自体ははっきりと描かれていないというか、隠されているのである。何でかなぁ、と思いながら、もうしばらく眺めていると、他にも似たような共通点があることに気づき始めた。ただ、文章にして説明するのは難しい表現だし、ちゃんと書くのは時間がかかってめんどくさいので書かないことにする。ちなみに後で聞いたところ、この画家は今アメリカで一番売れているらしい。


そこで、先ほどの女性店員に聞いてみた。


周りがやや騒がしかったのでオレの質問が良く聞こえなかったらしく、その女性店員は、やや不機嫌そうに

What!? (わぁっt↑って感じ)


と聞き返してきた。


オレはその返事に若干ムカついたので、

Ah, OK, never mind.


と言っておいた。(「あ〜、もういいお前とは話したくねぇ」って感じをしっかり出しながら。)(笑)


すると、その女性店員はちょっと悪いと思ったのか、(少し間をおいてから)


I just couldn't hear your question very well.


と言ってきた。まぁ、そこでさらに突き放してやっても良いのだが、わざわざ恨みを買うこともないし、女の娘をイジメる趣味は別に無いので、もう一度同じ質問を説明してあげた。


しかし、残念ながらその女性店員は答えが分からなかったらしく、若干ぶっきらぼう

I don't know.


と言ってきた。

んだよ、偉そうなこと言っといて結局知らねんじゃねーかょ、コイツ。と思いながらも、

OK, thank you.


と笑顔で言ってあげた。(笑)


その後もしばらく自分で理由を考えながらプラプラ眺めていると、後ろからもう一人の男性店員(先ほどの雇われオーナー風女性店員の下で店を手伝っているっぽい感じ。割と若く、黒髪だが、アメリカ人風。)がオレの方をじっと見ていることに気づいた。


せっかくなので、


Hi, can I ask you a question?


と言って、さっきの質問をもう一度してみた。

すると、彼はけっこう詳しいらしく色々と説明してくれた。


要約すると、それはある種のテクニックで、その画家のスタイルを表現するのに良く使われているっぽいということだった。さらに、他にも色々教えてくれて、どの画家も自分のスタイルやらこだわりを持っているということだった。


例えば、何かテカテカ光る素材の上にしか書かないとか、動物と植物しか書かないとか、自分が幼かったときの、たくさんいた父親の浮気相手の記憶を描いているとか。(ちなみにその彼はその画家の絵を一つ持っているんだとか(笑)。オレ的にはその画家に描かれている女性たちはアピールしすぎという印象で、もう少し慎んだ方が作品としてはbetterだろっ、って感じだった。(まぁ、好みの問題でしょう。)


ほぅほぅ、interesting↑、と思いながら聞いていたのだが、「でも結局どの画家も自分のスタイルで描いてるだけで、その枠の中ではどれも同じじゃん?もっとこう、同じ画家だけどまるで違う画家が描いてるみたいな絵を描けるイレギュラーな人はいないわけ?オレはそーゆーのが好きなんだよ。」と聞いてみた。(いても買わないけど。)


すると、彼はちゃんと説明してくれた。


要するに、その画家たちはみんな商売でやっていて、各々のニッチなマーケットを開拓するために自分のスタイルにこだわって似たような絵を描きまくっているらしい。まぁ、わかりやすく言うと自分が売れるためというか絵を売るためにわざとやっているらしい。


なるほどねぇ〜、interesting↑↑、と思いながらも、「オレはもっとさぁ、金儲けよりも技術的なspecialityとかsensitivityに興味があるんだよ。」と偉そうなことを言ってみた。


すると、彼は

Are you an art collector or something?


と聞いてきたので、オレは

No(笑), I'm a student, studying Computer Science at the grauate scool of 大学名(秘密).


と笑いながら言い返した。


すると、彼もテクノロジーのバックグラウンドがあるらしく、オレが何をやってるか色々聞いてきた。結局のところ彼は駆け出しのハッカーなのだが、色々あって15歳から(今は27歳らしい)学校に行かず働いているらしい。ただ、テクノロジーに興味があってもっと勉強したいらしい。何でも

I'm tring to catch up!!


だとか。


さらに、ガールフレンドがうちの大学のundergradで日本語を勉強している、フィリピン出身アメリカ人的な(よく分からん)人らしく(ちょーsmartでhotなんだとか(笑))、日本にも興味があるんだとか。


まぁ、そんなこんなで意気投合。ただ、彼はちょっとbad boyなところがあるので、悪いこと(evil thing)はすんなよ。問題起こすなら日本来んな。"We don't like such people"と念を押したところ、"No, no, I'm a secret justice. I don't wanna spend rest of my life in jail."とか言っていた。(詳しい事情は書かないけど、オレは彼のやろうとしていることは正しいことだと思った。)、オレが店を出るときに、"Should be emailing me!!"と言っていたので、家に帰ってからメールしてみた。ちなみにさっき返事が返ってきて、面白そうなことを言っていた。やはり良いヤツっぽい。


彼とはこれからもちょくちょく連絡取ると思う。

ふむ、面白い国だね、この国わ。