江副浩正 「リクルートのDNA」




成功する企業家の二十ヵ条を読む機会があり、江副さんに興味を持って読むことにした。
リクルートという会社にはちょっと前に興味を持ち始めていたのでちょうど良い機会だと思ったのもある。
リクルートがWeb APIを公開した話などを他で聞く機会があってクリエイティブな会社だと思っていた。
利益率30%というのもすごいと思う。
本書で印象的だったのは、リクルートという会社の企業風土。
社員皆経営者主義という言葉が象徴的かもしれない。
リクルート出身の人で起業して成功してる人はたくさんいるらしい。
起業以外にもリクルート出身者で世の中で活躍している人はたくさんいる。
それらの理由がリクルートの企業風土にある気がした。
最近興味を持ったここカラダリクルート三井物産の合弁みたいな感じらしい。
この会社は現状ではあまりうまく行ってないらしいが、この発想を2005年の夏に実現したということに驚き、衝撃を受けた。
他にも、3年勤めると社費で1ヶ月海外に行けるという制度にもとても好感を持った。
そういったことを踏まえると、昔のリクルート事件というのも、この間のライブドア事件に似た日本というお国柄による得意の出る杭打つ的な事件だったのかなぁ、とも思った。(実際は良く知らない)
ただ、リクルートで働くにはタフネスが必要という話はよく聞き、知り合いのリクルート社員に本書について聞くと、あまり鵜呑みしない方が良い的な返答だったので、現実はやはり色々あるんだろうと思った。
今日聞いた表現では、「サファリパークみたいな会社」ということだった。
猛獣がウヨウヨいてみんなでガツガツしてる弱肉強食的な印象を受ける表現だなぁ、と思う。
面白そうな会社だとは思うので、機会があったら現実を見に行ったりしたいとも思っている。