辻野晃一郎 「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」




本屋さんで見つけてチラ見後買ってみた。読んでいてけっこう面白かったので数日で一気に読んでしまった。タイトルは↑のようになっているが、特に内容とは深い関係がないように思った。とりあえず誰かが売れそうなタイトルにしたのかなという印象。


全体的にソニーの話が多く、創業者の盛田昭夫さんや井深大さん、有名な出井さんや久夛良木さん大賀さんたちへは尊敬を表す言葉が多い一方で、一部の経営陣や社内で自分が関わった人たちへの批判的な書き方もけっこうある。印象としては、昔のソニーは良い会社だったが最近はもうダメになってしまっていて、その凋落の理由が感じ取れるように書かれている。おそらくこれらは現在でも変わっていないんだと思う。


一つ印象に残ったのは、辻野さんが人事部長から言われたという以下の言葉。

辻野さんは戒厳令が敷かれている夜の町に繰り出して体制批判をしながら騒いでいるようなもので、もう少し上手にやった方が良いよ。

この人ちょっと自分に似てるなと思った。自分よりだいぶ我慢強くやってきてると思うが。。


Googleについては、5年前ぐらいに世界を席巻した頃のイメージというか、割と建前的なことしか書かれていない印象だった。まぁ、でも良い会社なのかなぁという印象で、Google Japanの雰囲気もけっこう良さそうだなと思った。最後の方に書かれているクラウドとかについてはけっこう薄っぺらい印象で内容はこれからなのかなと思った。まぁ、でも頑張ってほしいなと思う。


そんな本を読み終えて自分も今年はもう少し「上手に」やろうかなと思っている今日この頃。