IBM Student Live 2006

昨日、IBM Student Live 2006に行ってきた。
場所は南北線六本木一丁目駅のすぐ近くのラフォーレミュージアム六本木
周辺には億ションっぽいのがいくつも建っていた。
プログラムの方は

  • Web2.0に欠けているもの

―ビジネス成功に向けたテクノロジー人間力の融合―
 株式会社オールアバウト代表取締役社長兼CEO 江幡哲也氏

  • 未来予想図…ITによって私たちの生活はこう変わる!

IBM GTO(Global Technology Outlook)からの最新レポート
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所サイエンス&テクノロジー部長 森本典繁

日本アイ・ビー・エム株式会社 大和システム開発研究所
次世代システム&テクノロジー担当 佐貫俊幸

日本アイ・ビー・エム株式会社 Linux&OSS事業開発部長
(日本OSS推進フォーラム 人材育成部会 部会長) 中原道紀


という感じ。それぞれ感想を書いておこう。

  • Web2.0に欠けているもの

Web2.0の解説についてはわりと正確な説明だと思った。でもこの人は技術にはあまり詳しくないんじゃないかと思った。何故かというと、AJAXJavaXMLを組み合わせた技術とか言ってたから。。AJAXはAsynchronous JavaScript and XMLの略。JavaScriptなのです。Web2.0を語る人間にとってはキホンのキだと思う。JavaJavaScriptは名前が似ているので混同しがちだが、全く関係の無い技術。JavaはSunが開発したオブジェクト指向プログラミング言語であり、JavaScriptNetscapeが自社内で使っていたスクリプト言語が広く使われるようになったもの。そんなこんなで若干不信感を持ちながら聞いているとオールアバウト自体の存在価値にも疑問が生じてきた。オールアバウトでは厳選された専門家(CEOいわく。実際はその辺の主婦だったりするけど。。)の方々が記事を書いているから2chwikiよりも信頼できる!!ということだったけれど。うーん。。。仮に各分野の厳選された専門家の方々が記事を書いているとして、面白いかな?議論が分かれるトピックはどーすんの??wikiみたいに誰でも編集できるってのがWeb2.0のいいとこなんじゃないの???とかとか思った。このCEO実は偉そうにしてそうだったし。

  • 未来予想図…ITによって私たちの生活はこう変わる!

一個前の講演のせいもあるかもしれないが、さすがIBM!!と思った。シリコンベースの半導体技術は限界が近いけどもうしばらく続くとか現状把握が正しいと思った。何話してたかちょっと忘れたけど(別につまらなかったわけじゃなく素で忘れた)IBMの未来予想図がちょっと見えて良かった。本当に興味深い講演でしたよ。

Cellのアーキテクチャの簡単な説明や、Cellを使ったドイツの何とか医療研究所との共同研究の話。アーキテクチャについては、9コアで一個はPowerPCベースのプロセッサを制御用に使ってるとのこと。正直、もうちょっと詳しく聞きたかった。心臓の動きの3次元シミュレーション映像はちょっとスゲェと思った。実際に人間の心臓の動きをシミュレーションできるらしい。わざわざ胸を開けなくても心臓の動きが分かるのは画期的だと思った。

正直、最後の講演が一番面白かった。個人的に好きなだけかもしれないが、とにかく一番良かった。
印象に残った言葉は、「1社でどうにかできる時代ではなくなった。」。あの巨大IBMが言うんだからかなり印象的だった。暗にマイクロソフト時代の終焉を示唆している気がした。キーワードは「標準」。スタンダードはやっぱり大事。どっかからパクってきたOSを改造して力技で売って勝手に標準にするのは長期的に見てやっぱり良くない。「標準」関係では最近話題のODFの動向に注目していきたい。若者に対して正しいメッセージを投げかけていると感じた。

  • その他

クイズコーナーでは携帯アクセスでの回答形式だったが、システムが重い。ok押しても繋がる前に時間切れになったりした。それでいーのかIBM???
おみあげのIBMフリスクケース(皮製)気に入った。中身のフリスクも日頃からお気に入りの水色味。
IBMノートもかっこいーので気に入った。とりあえず熱い中行ってよかったと思えた。