前橋和弥 「C言語 ポインタ完全制覇」



C言語がちゃんと分かる本を探していて、個人的に好みの技術評論社らしいデザインと内容をしっかり書いてありそうなタイトルに引かれて買った本。タイトルにあるようにポインタについては特にしっかり書かれている。ポインタ以外にもメモリ構造等について知ってそうで知らないことを色々と理解できた。C言語特有の仕様について解説するときは他言語との比較がされていて分かりやすかったのもけっこう印象的。後半ではデータ構造などの小規模な仕組みを実際に実装してC言語での開発スタイルを理解できた。でも最終的に感じたのはC言語は文法とかもぐちゃぐちゃで仕様も分かりにくいし、機能的にも限界が見えてるから組み込みとかの限られた用途以外ではあんまり採用する気がしないなということ。もともと先にJavaを勉強していたこともあってC言語の機能的限界を強く感じた。コンピュータやプログラムを勉強するにはC言語は良い教材だと思うけど、それ以降はちょっと、という感じ。ということで最近C++を勉強し始めた今日この頃。