板倉雄一郎 「社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由」



10年ほど前に話題になっていたらしいハイパーネットという会社の元社長が記した本。著者の板倉雄一郎氏は現在では主に金融コンサルタントのような仕事をしていてチョコチョコテレビでも見かける。この本を買ったきっかけは以前から著者のテレビでの発言に興味を持っていて、たまたま面白そうな本が本屋さんに置いてあったから。結局、ハイパーネットが潰れた理由は時代の大きな流れのなかで起こった銀行の貸し渋りと社長の未熟さということだった。日本の銀行がベンチャー企業、中小企業に冷たいというのは10年経った今でも変わっていない。それが文化なのだろうか。著者は最近また事業を始めるらしい。今度は上手くいくのかどうか。ちょっと注目したい。