Google Earth version4

Google Earth version4が昨日リリースされた。WindowsLinuxOS X用が同時リリースらしい。サーバが混んでいるのかダウンロードに結構時間がかかるので一晩放置しておいた。今日帰ってきて早速遊んでみた。世界の1/3の人が自宅を高画質で見れるようになったらしい。確かに前のバージョンに比べて絵が綺麗になっていた。動作も軽くなった気がする。

初めてGoogle Earthに触ったのは去年の秋ぐらいだったと思う。正直感動した。起動すると宇宙から地球を見ている絵から始まり、マウスをスクロールするとどんどん地球に近づいていく。ドラッグすると地球が回転する。人類の進化を感じた。地球を回転させながらスクロールし、去年の夏に訪れたボストンを探索してみた。ダウンタウンとハーバード周辺を繋ぐ橋があった。ボストンで2番目に高いビルからの夜景を見に行った帰りにこの橋の上で車が横転していて封鎖されていたのを覚えている。パトカーの青い光がうるさかった。この橋を頼りに、2週間過ごしたMITのキャンパスを見つけた。見覚えのあるStudent Centerやドーム型の建物が本当にあった。見学に行ったハーバード大学もあった。ここで買ったおもちゃは3つのうち2つが壊れていた。インド製だった。買い出しにいった店やMIT Museumも探した。MIT Museumの中を見て回ると、教科書に載っていた定理の名前の人の写真が飾ってあったのを思えている。ウィナー・ヒンチンの定理は夏休み前に習ったばかりだった。ロボットがクイッと植木をかわすビデオを見て驚いたのを思い出した。(そんなにすごくないのかもしれないが…。)自分が大学で習っていることはここで生まれたんだな、と思った。というか、2番煎じなんだなと思った。日本にも行ってみた。東京駅が皇居の方を向いていることを始めて知った。上から見て東京駅が何のためにあるのか分かった。いつも通っている大学も探した。本当にあった。自分の家は中々見つけられなかった。上から見るとどれがどれだか良く分からなかった。でも、本当に全部あったのだからスゴイ。インドかどこかの軍事施設や北朝鮮の核開発施設が見えてしまいニュースになっていたのを覚えている。恐ろしい笑い話だと思った。こんなことがタダでできてしまう時代になったんだと思った。


Googleが現在進行形で新しいWEBの世界を創り出している。10年前に「検索」がこれほどの価値を持つと考えていた人がどのくらいいたんだろう。まして、そんな検索にお金を出す人がどれだけいたんだろう。日本にそんな人はいたんだろうか。例えば日本で10年前に、大学生2人が研究していた検索技術を使って企業しようとして誰かお金を出したんだろうか。大企業の会議でそんな提案があったとして、実現しただろうか。正直、想像できない。当時スタンフォードの学生だった2人は今や世界有数の億万長者である。将来的には現在世界一のIT企業であろうMicrosoftを超えるとも言われている。そんなGoogleMicrosoftは皆ベンチャーである。アメリカ、シリコンバレーには新しいこと、人と違うことに対する価値を見出す風土がある気がする。


一方日本では、今年の初めにライブドアの堀江さんが逮捕された。先日、村上ファンドの村上さんも逮捕された。ルール違反を肯定するつもりは無いが、この国はお金持ち、ベンチャー、成り上がりが嫌いなんだと思う。新しいこと、人と違うこと、でかいことを言う人間は嫌われる節がある。この国の権力者たちはそういう人間をケシカラン罪で断罪する。マスコミは誹謗中傷に必死で、検察は逮捕するんだから笑えない。日本は大好きだし、アメリカの悪口なんていくらでも言えるが、ホントに日本はこんなんでいいの???と思う。


そんな日本を将来オレが変えたいと思っている今日この頃である。