藤巻健史 「直伝 藤巻流「私の個人資産」運用法」

藤巻さんの本2冊目。



1冊目の「外資の常識」よりは真面目に書いてあると思った。
1つ学んだのは先物の仕組み。
先物を利用した為替ヘッジの仕組みが分かった。


例えば、現在ドル/円の直物レートが120円、1年物ドル金利5%、1年物円金利1%だとする。
このとき、120万円の円預金をすれば1年後には121万2千円になる。
120万円を直物市場で1万ドルに換えてドル預金をすれば1年後には1万5百ドルになる。
もし先物のドル/円レートが120円ならば、1年後の元利金を1ドル120円で売り予約をして126万円の手取りが本日確定する。
先物のドル/円レートが120円ならば円預金をする人はいなくなってしまうのでこのようなレートにはなり得ない。
先物のレートは、本日における1年後の円預金とドル預金の手取りが変わらないように決定される。
この場合だと、
121万2千円÷1万5百ドル=115.43円
となる。


外国人が日本市場で投資するために円を買うときには同時に先物を売っておくことにより為替のヘッジができる。
つまり、1年後に円が下がっていて直物で買った円の為替損失が出てたとしても、
先物で売っておいた円を安く買い戻せるので為替分はキャンセルする。