梅田望夫、平野 啓一郎 「ウェブ人間論」



ウェブ進化論」で有名な梅田望夫さんの本が出たので読んでみた。「シリコンバレー精神」もけっこう面白かったので期待していたが、今回のは正直イマイチな印象。対談を纏めたものだからかもしれないが、全体的に深みが無かった。内容的にも、ブログがウェブ上の自分の分身というのは言い過ぎな気がした。自分がSNSにあまり興味が無いからかもしれないが、人間関係はやっぱり最後までアナログなものだと思う。ウェブとかブログとかコンピュータとかは単なるツールであり、きっかけ程度にしかならないと思う。本書の中で、個々人のウェブ上での活動はリアル世界での忙しさに反比例するという話があったが、その意見には同意する。やっぱり家に帰って他の人の日記をチェックするほど暇じゃない。だからSNSにあまり興味が沸かないのかもしれない。考えてみると、ウェブとかRSSとかは情報収集のツールとしてしか使っていない。でも、Googleはやっぱりスゴイよなぁ、と思う。結局、自分はテクノロジーに興味があるらしい。